十分な生活防衛資金が用意できたら、次のステップに進みましょう!
次のステップは、いよいよ増やす力についてです。
ところで、一定額を延々と毎月貯金するだけで、資産は形成されるのでしょうか。
目標、または必要としている額にもよりますが、毎月ただ貯金するだけでは資産を築くことはできません。
現在、日本の普通預金の利率は0.001%、アメリカでもここ最近は0.05% から1%ほどです。日本で100万円を一年間預けたとしても、金利はたったの10円です。これではお金を増やすのは不可能です。
資産を築くには、 貯金だけでなく投資を組み合わせることによって可能になります。
必要な生活防衛資金が貯まったら、次に投資にチャレンジしてみてください。ただし、せっかく貯めた生活防衛資金は決して投資には使わないようにしてください。
投資は、様々な形で始める事ができます。
投資初心者の場合、投資を始めたいけど投資をするためのまとまった資金がないケースが多いことと思います。それが、なかなか投資を始められない原因の一つではないでしょうか。
ドルコスト平均法
しかし、投資はまとまったお金がなくても始められるのです
投資戦略の一つに、ドルコスト平均法 (Dollar-cost averaging) と言う方法があります。これは、長期間に渡って一定の額を決まった投資信托 (mutual fund)や株に投資していく方法です。
(ただし、投資の初心者がいきなり株式の個別銘柄に投資するのは危険なので、株はお勧めできません。)
アメリカ在住で401Kのアカウントを持っている人は、もうすでにこの方法で投資をしていることと思います。
この方法で毎月定期的に投資をしていくと、 株価が下がった時にはより多くの株を買うことができます。
その結果、所有株価の平均コスト下がり、高いリターンを得るチャンスが高くなります。
例えば、毎月1日に100ドルで投資信託を購入するとします。
もし6/1に投資信託の価格が$20だったら、5株 (5 shares)の購入になります。
7/1に、同じ投資信托の価格が$10になれば、10株購入する事ができます。
この時点であなたの保有している株価の平均コストは$13.33になります。計算式は;
(100+100) / (5+10) = 13.33
となります。
ところが、もし6/1に投資信托が$20の時に、手持ちの$200全てを投資していたらどうなるでしょうか?
購入した株数は10株、株価の平均コストは$20となります。
一度に買った時と2回に分けた時では、平均コストが一株につき6ドル67セント違ってきています。
投資のリターンは、売却した時の売値と購入した時のコストの差額なので、株のコストが低ければ低いほどリターンが高くなります。
この方法を使うと、現在のように市場の動きが変わりやすい時でも、投資のタイミングを分散させることによって、所有の平均株価を下げることができます。
このようにまとまった金額を一度に投資するよりも、ドルコスト平均法は投資を始める人にとっては 、リスクも低く安心して始められる方法だと言えます。
投資は一般的には、長期保有するというのが前提です。最低でも10年間は保有 (ホールド)する覚悟で始めましょう。
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