CDについて (Certificate of Deposit)
みなさん、 CDってご存じですか。
CD は、Certificate of Depositと言って、日本の定期預金に似た金融商品です。普通預金と違って、事前に決めた一定の期間に預け入れると、基本的に満期になるまで引き出しができません。
満期になる前に、どうしても引き出さなければならない時は、手数料を払う必要があります。
その代わり、普通預金よりも高い利率で預け入れることができます。
多くのオンライン バンクが、普通の銀行よりも高い利率でCDを売り出しているので、気軽に良い利率をリサーチし、預け入れることができます。
FDICによると現在普通預金の平均金利は、 約0.06% (2020年 6月)です。しかし、オンラインでCDの利率を検索すると、様々なオンライン バンクが1年満期で1.1% 以上(2020年6月)の金利を出しています。
このように必要に応じてCDを利用することによって、少しでも多くの金利を稼ぐことができます。
もしも、数ヶ月から1年以上必要のない現金が普通預金に預けたままになっている場合、利用する価値があると思います。
CDの使い方の一例

それでは、実際にどういう風にCDを使えばいいのでしょうか?
例として、Aさん一家の場合を見てみましょう。
Aさん家族:
毎月の生活費 $5,000
現在の生活防衛資金: $50,000(10ヶ月分)
上のようにAさんは現在、生活防衛資金が$50,000、10ヶ月分あります。
Aさんは、当分の間まとまった現金が必要にはならないので、生活防衛資金のうち幾らかを投資したいと考えています。
しかし、これは余剰金ではなく生活防衛資金なので、株やインデックスファンドに入れるのは躊躇していて、いざとなった時にアクセスができるようにしておきたいようです。
こういう時に、選択肢の一つとして考えられるのがCD を使うことです。
Aさんは、今回$20,000を1〜2年間、CDに入れることにしました。しかし、全額を一本のCDに入れると、一定の期間引き出す事ができなくなるので現金が必要になった時に困ります。
さらに長期で預け入れている間に金利が以前よりも上がり、預け入れ時に1%だった金利が1.5%になったとします。するとすでに1%で2年間金利をロックしてしまったため、高金利を使う機会を逃してしまいます。これを金利リスクと言います。
CD Ladderの組み立て
そういう場合に使えるオプションの一つに、いくつかのCDを組み合わせて満期をはしごのように組み立てるという方法があります。
これをCD Ladderと言います。
CD Ladderを組み立てるために、下記のように$20,000を$5,000ずつに分けて満期の違う4本のCDに入れることにします。
** 4本のCDを使って組み立てたCD Ladder **
(金利は2020年7月2日現在)
- 3ヶ月 CD: $5,000. 金利 0.45%
- 6ヶ月 CD: $5,000. 金利 0.60%
- 9ヶ月 CD: $5,000. 金利 0.70%
- 12ヶ月 CD: $5,000. 金利 1.1%
このように$20,000を$5,000ずつ4本のCD に分散することによって、3ヶ月ごとに現金にアクセスすることができ、また金利変動によるリスクも回避することができます。
3か月後に最初のCDが満期になったとき、もし現金が必要なくてもう一度CDに入れたいのなら、次は12か月満期のものに入れます。
このように、3か月ごとにそれぞれのCDが満期となるたびに再び12カ月のCDに入れていくことによって、3カ月ごとに満期が来るサイクルを続けることができます。
現金が必要になったり、CDを使う必要がなくなった場合は、満期になったものを新しいCDに入れるのをやめるだけでいいのです。
参考になればうれしいです。
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